【育苗】お米の苗の作り方・育て方|苗出しをしました:岡崎農業法人オペレーター加藤
オペレーター加藤では、4月に苗出しをしました。
この記事でわかること
・苗だし作業の基礎知識
・【写真あり】苗だし作業の風景
・お米づくりのよくある質問
お米のことについて、知らない方にもわかりやすく解説しています。
本記事を通して、農業の大切さや楽しさ、そして厳しさを知ってもらえたらうれしいです。
苗だしとは?作業を行う2つの理由
お米の「苗出し」とは、発芽して温室で管理していた苗を、外に出して自然の環境に慣れさせる作業です。
お米の苗は、種をまいてから発芽するまで、3日ほど日陰で管理しておく必要があります。
種まきから発芽までの様子は、以下の記事を参考にしてください。
苗出しをする主な理由は、以下の2つです。
- 苗の緑化
- 苗の硬化
苗の緑化
苗の緑化は、日光を少しずつ当てることで苗の葉緑体を活性化させ、成長を促します。
温室内で白、または黄色に色づいた苗を、徐々に緑色に変化させていく過程です。
苗の硬化
苗の硬化は、外の環境に少しずつ慣れさせるための過程です。
苗を急に強い日光の下に出すと、ストレスを受けて傷んでしまうことがあります。
苗が外の環境に慣れるまで、専用のシートで日光を和らげながら、少しずつ強い光に慣らしていきます。
【育苗】苗だし作業の4ステップ
ここでは、実際にオペレーター加藤で行われている苗出し作業の流れを解説します。
①温室で管理していた苗を搬出
温室で20〜30日間成長させた苗を、フォークリフトを使って慎重に搬出します。
②手で運んでキレイに並べる
搬出した苗を手作業で適切な場所に移し、きちんと整列させます。
これにより、後工程で日光を和らげるシートを効果的に被せることができます。
③専用シートを被せる
直接の強い日光は苗にストレスを与えるため、専用のシートを使って日光を和らげます。
この作業により、苗は外の環境に少しずつ慣れていきます。
④水やりをする
苗出し後は、水分管理が重要です。
4月は1日3回、6月になると気温の上昇にともない、1日5回の水やりを行います。
【お米の苗づくり】よくある質問
Q.お米の苗づくり(育苗)ってなに?
お米の苗づくりとは、種の状態から田植えができるまで、苗を成長させる過程のことです。
オペレーター加藤では、主に「育苗」の方法を用いて苗を管理しています。
育苗は直播きと比べて苗の成長を均一に保ちやすく、自然の影響を受けにくいというメリットがあります。
Q.育苗の流れは?
育苗の流れは以下の通りです
- 種をまく
- 発芽するまで3日間ほど日陰で管理する
- 発芽した苗を温室で、約20〜30日間管理する
- 苗出しを行う
- 苗出し後、水やりを頻繁に行う
Q.お米の苗を育てるのはいつから?
お米の苗作りは、主に3月から始まります。
この時期から苗を育て始めると、植え付けに適した時期にちょうど良い状態の苗を得ることができます。
まとめ
本記事では、苗出しについて解説しました。
苗出しを経て健康に育った苗は、田んぼに植えられていきます。
実際の田植え作業も今後の記事で公開予定ですので、ぜひ楽しみにしておいてください。
本記事を通して、農業の大切さや楽しさ、そしてその厳しさを知ってもらえたらうれしいです。
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